金融業界に「マーケティング」を導入し「投機ではない投資」を広めて日本人を豊かにする活動で協業
JAバンクなどを通じグループ全体で多くの方々に金融サービスを提供する「農林中央金庫」のグループで投資運用を担う「農林中金バリューインベストメンツ(以下NVIC)」と刀が協業を通じて目指すのは、消費者を短期売買の「投機」ではなく、厳選した企業に長期に「投資」する機会を拡大することで、個人の資産形成の一助とすること。結果として、消費者が豊かな人生を送れるようにすることである。協業を開始してブランドを再設計した投資信託「おおぶね」シリーズは、ファンドマネージャー奥野一成氏の強い信念とともに広がりを続け、口座数7倍、純資産総額13倍に成長している(2021年7月時点)。また、商品の広告のみならず、長期投資の思想への共感の輪を広げることで「投資アレルギー」という日本人の根深い課題の解決にも尽力しており、今後のさらなる成長へ向け協業を続けている。
※2021年7月時点
長く規制で守られてきた金融業界は、他のビジネスなら常識である消費者第一の原則から程遠い構造が放置されてきた。売買の手数料だけが目的で、リスクは消費者に預けっぱなしのようなことが横行し、むしろ消費者に知識がないほうが、金融機関は楽に儲けることができる。
我々の使命は、そんなおかしな状況を変えるべく、マーケティングの力でわかりやすく投資を啓蒙し、消費者にシンプルな選択の主導権を握ってもらうこと。それによって消費者の手に投資を取り戻し、人々をより豊かにしていくこと。
正しい投資活動が盛んになり、将来の不安が減っていけば、人々はもっと消費をするようになり、それにより経済が回るようになれば、多くの人に果実が落ちてくるという循環が生まれるはず。
1800兆円超におよぶ(注1)日本の個人金融資産の半分超が現預金のまま(注2)、資産運用に回っている割合は米国の3分の1以下、欧州の半分以下に留まる(注3)。日本は他の先進諸国と比較して経済の活性化と成長を促すお金の循環が十分ではない状態にある中で、現預金の一部が「投資」に回れば、その経済波及効果は少なくないのは自明である。我々のこの取り組みによって、資本主義社会におけるあるべき姿の「投資」とその意義を浸透させ、現状を変える起点となる。
注1および注2 日本銀行資金循環統計2019年6月27日発表2019年第一四半期より
注3 金融庁 家計の安定的な資産形成に関する有識者会議 2018年資料より
「おおぶね」とは
「おおぶね」は、米国企業の中から長期的に利益を上げ続けることができるとNVICが考える「構造的に強靭な企業®」27社を厳選して投資する投資信託。「売らなくてよい企業の株を厳選して長期で保有し続ける」というNVICの投資哲学に基づいて運用。